
前回からの続き・・・
チンクエテッレのワインの特徴は、軽快で酸味がきりっとしていて、海辺のワインならではのミネラル感が豊か。生産は白ワインが中心で、シャケトラSciacchetràという希少な甘口ワインも生産しています。ブドウ品種はボスコBosco・ヴェルメンティーノVermentinoが中心です。
他の産地のワインと比べると、やや凝縮感に欠け、割高感を感じてしまうため、外に向けて売り出すというよりは、現地を訪れた観光客のお土産用のワインという位置づけになってしまっています。もともと生産量が少なく、地元消費だけで十分ということも原因の一つでしょう。
さて、ワイン生産を現状のまま放置しては、畑はどんどん荒れて、いずれ取り返しのつかないことになるのは目に見えています。前述の落石騒ぎを考えるまでもなく、やはり畑を維持していくということが、景観・文化保護、安全、雇用の提供など、いろいろな意味で重要であることは間違えのないところでしょう。ここにしかないものを後世に伝えていくためには、まず、畑を維持することが必要なのです。そのためには、美味しい、売れるワインを造るということしかないのです。
そういった想いを抱いて今取り組んでいる生産者の一人が、エリオ・アルターレ氏なのです。
次号へ・・・。