研修で泊っているホテル・エウロッソラは家族的な所です。長期間滞在しているので、余計に親近感を感じるのかもしれませんが、このリンゴのエピソードもそのうちのひとつ。
朝食に出てくる果物のうちリンゴが、小さくて黒い点がついていたり、ともかく貧弱なのです。もちろんだれも手をつけません。ある朝シェフのフィロメーナが「これは山から採ってきた野生のリンゴでとっても美味しいのに、誰も手をつけないのよ」
もちろん、すぐにいただきました。青リンゴのような爽やかさと酸味、そしてエグミの混ざった舌触り。口当たりの良いものばかりに慣れて、こんな味を忘れていました。
残りのリンゴはトルタになるために、翌日消えていきましたが、知らないで逃すチャンスのなんと多いこと。リンゴだけではなく、イタリアでは先入観でものを見ると大切なものを逃してしまいます。いつも研修生に言っていることなのに。